人とモノとの出会いに感謝して日々を楽しむ
酒豪なアラフォーのトモヒコスこと佐藤智彦。
ボクの人生を支える愛するモノと音楽とともに
マイペース&セルフィッシュに語る人生の戯言集。
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por causa de voce
初春に輝きを添える、美しきボサノバ。


新年の清々しく凛とした季節に相応しい、
心が洗われるようなボサノバのcdを2枚手に入れました。

1枚目はもはや「神」の領域に鎮座される
ボサノバの創始者、joao gilberto(ジョアン・ジルベルト)。

その彼が1960年に発表したアルバム
"o amor, o sorriso e a flor"が、昨年リイシューされた
1stアルバム"chega de saudade"に続き
奇跡のcd化となりました。

■joao gilberto / "o amor, o sorriso e a flor"

「愛と微笑みと花」という、まさに人生そのものといった
タイトル通り、美しく心に染み入る名曲の数々。

オリジナルのlpレコードに収録されている珠玉の12曲、
ボクは既に別のcdで持っているのですが、
今回はオリジナルのジャケットをほぼ忠実に再現、
ということもあり、やはり必携盤だと思ったのです。

しかもsylvia telles(シルビア・テリス)やcarlos lyra
(カルロス・リラ)といったボサノバの名士たちによる
ナンバー23曲(!)をボーナストラックとして収録。
計35曲も収録のオトク盤として発売されたのです。

ボーナストラックの追加は賛否両論あるでしょうが、
1曲目の"samba de uma nota so(ワン・ノート・サンバ)"から
12曲目の"outra vez"まで、デジタルリマスターされた
美しい音質で楽しめるのは、まさしく奇跡。

ノンブレスの乾いた声とつま弾くギター。
孤高の存在であるジョアンだけにしか表現出来ない
空気を静かに変えていく存在感に、
心が静かに潤っていきます。

幸せだ。


続く2枚目のアルバムは、こちらも孤高の存在と呼ぶに
相応しい松田美緒さんの最新アルバム

■松田美緒 + 沢田穣治 with ストリングス / 

ファドの女王amalia rodrigues(アマリア・ロドリゲス)
に魅せられ、ポルトガルのリスボンに留学、
同じくポルトガル語圏である大西洋のカーボベルデで
歌手としてのキャリアを積んで来られた松田美緒さん。

その彼女がショーロ・クラブの沢田穣治さんと
創り上げたアルバムが本作。

タイトル通りジョビンのナンバーを取り上げているのですが、
所謂ボサノバアルバムとして期待すると肩透かしを喰らいます。

というのも"garota de ipanema(イパネマの娘)"や
"corcovado(コルコバード)"といった
ジョビンの有名曲は一切取り上げていません。

何故なら松田さんと沢田さんは、ジョビンの音楽は
大きく豊かなものであり、「ジョビン=ボサノバ」
とカテゴライズされることに抵抗があって、
敢えて独自の視点で向き合うことにしたようなのです。

ということで、松田さんのルーツともいえる
ファドに近いアルバムと言えなくもないのですが、
ジャンルにハマらない作品となっているのです。

この世界観には一種の神々しさと言うか、
他に媚びない凛としたアーティストの力強さを
感じずにはいられません。

音響ファンには、マスタリングエンジニアとして
オノセイゲン氏が参加している点も見逃せません。

ボクとしてはジョビンの隠れた名曲であり、
ボク自身にもちょっとした想い入れのあるナンバー
"por causa de voce(あなたがいたから、の意)"
を1曲目に取り上げている心意気に惚れました。

しばらくの間、ボクの中では同曲が自身の
テーマのように頭の中を流れ続けることでしょう。


この2枚のアルバムを聴いていると
ボクの中の毒気は静かに薄れていきそうです。
って、中身はとってもピュアなボクなんですけどね。
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たまには心静かに
「想いあふれ」つつ。
トモヒコス

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