人とモノとの出会いに感謝して日々を楽しむ
酒豪なアラフォーのトモヒコスこと佐藤智彦。
ボクの人生を支える愛するモノと音楽とともに
マイペース&セルフィッシュに語る人生の戯言集。
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what's new(大島紬専門店に想う)
 新しい文化を紡ぐ、伝統技術発信拠点。



大島紬と言えば時が経つほどその風合いが増し、
親から子へ、そして孫へと受け継がれる着物として
かつて多くの日本の家庭で愛され続けられていたモノ
ではないでしょうか。

しかし和服を着る機会の減った現代では
大島紬は高級品の一つでもあり、
正直敷居の高さ(少なくともボクには)や、
生産者の後継者問題など
大島紬の文化自体が少しずつ廃れてきた気がします。

想えば小学校での伝統工芸の授業で
ボクが取り上げたテーマは大島紬でした。余談です。


大島紬が未来へ羽ばたくために・・・
新しい文化拠点が銀座にオープンしました。


「新しい時代の新しい着物店」を目指し
今や銀座の顔の一つでもある呉服店《銀座もとじ》。

その銀座もとじが先週末2月25日に大島紬専門店
《銀座もとじ 大島紬》をオープンされ、
オープニングパーティにお邪魔してきました。

もとじは銀座3丁目の松屋から東に二筋入った
銀座三原通り沿いに3つの異なる店舗を構えており、
《銀座もとじ和織・和染》《銀座もとじ 男のきもの》
に続いてオープンされたのが、今回の大島紬専門店。

もとじは今までも日本全国の産地や作家を紹介するだけでなく、
定期的に《ぎゃらりートーク》という
生活社が染織現場の生の声に触れられる場を提供したり、
剪定されては捨てられる銀座の柳を使ったモノ作りをしたり、
同じくその柳を使って泰明小学校で染めの実習を行ったり、

さらには世界初、そして唯一である雄の繭から穫れる生糸
《プラチナボーイ》をプロデュースしたり、と
様々な文化活動をされてきました。
(なぜ雄の生糸が優れているのかはこちらをどうぞ)

今回もとじが大島紬専門店をオープンされたのは
店主である泉二(もとじ)弘明さんのルーツでもある
奄美大島への熱い想いが込められています。

マラソン選手候補として奄美大島から上京された泉二さんが
怪我のために陸上への夢を諦めた時、
お母様が持たせてくれた、お父様の形見である大島紬に
自身の宿命を感じられたそうです。

「よし、自分は着物で身を立てよう、これで生きていくんだ」
と心に固く誓ったという泉二青年。
大島紬はまさにもとじの原点であるのです。


しかし年々生産者は減り、今や絶命寸前の状態である大島紬。
もし5年後や10年後に手を打ったのでは
「あの時やっておけばよかった」と後悔するかもしれない。

それほど一刻を争う状態である貴重な技術の継承を途絶えさせないために
泉二さんは「大島紬の復活と可能性」をテーマに
大島紬専門店をオープンされたそうです。

大島紬と言えばテーチギ(車輪梅)を使った所謂泥染が一般的ですが、
店内ではそのイメージを大きく覆すカラフルで軽やかな反物や
現代的な新しい着こなしに相応しい柄のものなど、
今まで目にしたことのない新しい時代の大島紬に溢れていました。

ボクは初めて見た大島紬の袴地に心惹かれました・・・。

さて、オープン当日に行われたぎゃらりートークでは
奄美大島から生産者の方もお越しになり、
ワインやフードをつまみながら楽しいお話を伺うことが出来ました。
来場された常連さん60名あまりの方は、みな着こなし上級者の方ばかりで
ボクはちょっとタジタジでしたが。

伝統技術を守り、次世代へ紡いでいくことの難しさと現状、
そしてそれを超越する泉二さんの想いとパワー。

ボクにとっては勉強になったとともに、
自身の気が引き締まる、モチベーションアップの
気力を注がれた気がしました。

「オリジナル大島紬」「銀座もとじセレクト大島紬」そして
「伝統を守った大島紬」。

この3本の柱に支えられた《銀座もとじ 大島紬》が
新しい日本の柱の一つになると確信した夜でした。


《銀座もとじ》のウェブサイトはこちら


■のコンパクトな店内に、大島紬の伝統と未来が詰まっています。

■お土産に奄美黒糖焼酎《里の曙》をいただきました。

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《本日の一曲》
■john coltrane quartet / "ballads"より
6曲目"what's new"

itunesでの試聴はこちら。
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新しい、伝統発信のカタチに
想いも新たに。
トモヒコス

JUGEMテーマ:日記・一般
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