人とモノとの出会いに感謝して日々を楽しむ
酒豪なアラフォーのトモヒコスこと佐藤智彦。
ボクの人生を支える愛するモノと音楽とともに
マイペース&セルフィッシュに語る人生の戯言集。
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a swan song (for nina)(映画《ブラック・スワン》鑑賞記)
映画《ブラック・スワン》は
噂通り強烈だった・・・。



昨年末アメリカで話題となって以来
ずっと待ち遠しく想っていた映画
《ブラック・スワン》が
日本でもついに昨日から公開になりました!

と言う訳で、早速昨日の朝イチで
toho cinemas六本木ヒルズへ足を運びました。

平日だと言うのに結構な人の数。
レディースデーということもあり
圧倒的に女性客が多かったのも印象的。
バレエをテーマにしていることも理由の一つでしょうね。

映画の内容はといえば・・・

永年バレエ団に所属していた主人公nina(ニナ)が
《白鳥の湖》のプリマ、スワン・クイーンに抜擢されるものの、
彼女が完璧に演じられる純真無垢なホワイト・スワンのほかに
邪悪で官能的なブラック・スワンも演じなければならず、
その精神的な葛藤を描いたサスペンス作品、といったところ。

大役に自身を潰されそうになりながら
ライバルに役を奪われることへの不安や精神的な弱さから
ついには現実と妄想の世界が区別がなくなり、
やがて・・・。

正直かなりシュールでグロテスクな演出が多く、
その点では好き嫌いが大きく分かれる映画と言えるでしょう。
ボクは「鳥肌」の表現が今思い出してもゾッとします。
きっと生涯忘れられなくなりそうです。

ただ、最初はナイーブで感情を巧く表現出来ないニナが
終盤鬼気迫るブラック・スワンを見事に演じきる、という
その大役を圧倒的な説得力で演じたnatalie portman
(ナタリー・ポートマン)の実力は本当に凄い!

特に目を見開いた魔の表情で乱舞するブラック・スワンは
まさに神業ならぬ悪魔技と言えるほど。
アカデミー主演女優賞を獲得したことに
寸分たりとも疑いの余地はありません。

久々に「強烈」な映画を観た気がしました。

こうした特異な作品を世に送り出し、
《レスラー(the wrestler)》や
《ザ・ファイター(the fighter)》で知られる
darren arnofsky(ダーレン・アロノフスキー)監督は
まさしく奇才なんでしょうね。

また、ボクは音楽の使い方がいかにもで、
ちょっとどうかな?とも感じたサントラは、
監督の盟友でもあるclinton mansell
(クリント・マンセル)さん。

ボクにはチャイコフスキーの《白鳥の湖》をユニークな
アレンジにしたエンドロールのテーマ曲
"a swan song (for nina)"が印象的でした。

男性よりも絶対に女性向きの映画だとは思いますが、
あまり朝イチに観に行ったり、デートで観るのには
お勧めしません。
精神的にゆとりのある時の方が良さそうです。

あぁ、今でも「鳥肌」を思い出すたびに
身体中に悪寒が走ります・・・。

あっ、そう言えば昨日は初日プレゼントで
最近では珍しい?映画のポスターを頂きました。

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《本日の一曲》

■clint mansell / "black swan (ost)"より
16曲目"a swan song (for nina)"。

同曲のitunesでの試聴はこちら
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鬼気迫る黒鳥の演技が
悪寒とともに足跡残して。
トモヒコス

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