人とモノとの出会いに感謝して日々を楽しむ
酒豪なアラフォーのトモヒコスこと佐藤智彦。
ボクの人生を支える愛するモノと音楽とともに
マイペース&セルフィッシュに語る人生の戯言集。
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immigrant song(映画《ドラゴン・タトゥーの女》鑑賞記)
あのトラップ大佐も存在感ある演技で出演!


"evil shall with evil be expelled"

久々に公開が待ち遠しかった映画

公開初日となる先週10日の金曜日、
仕事をオフにしてtoho cinemas
六本木ヒルズにて鑑賞してきました。 

実はスウェーデン版のオリジナル
2010年ボクが観たナンバーワンの映画でした。

その三部作がデヴィッド・フィンチャーの手で
ハリウッドリメイクされると聞いた時には
正直期待とともに不安が大きく過ったものです。

主人公ミカエルに自身の姿を投影した原作者
スティーグ・ラーソンの左翼的な原作《ミレニアム》には
スウェーデン社会に潜むネオナチ思想や
白人至上主義、女性に対する偏見や暴力、性犯罪など
ハリウッドが苦手とする要素があまりにも多いからです。

特にボクが一番気になったのは、タイトルにもなっている
《ドラゴン・タトゥーの女》ことリスベット役。
ノオミ・ラパスの衝撃的なハマリ役だっただけに
他の役者が演じられるか不安でした。

ちなみにノオミ・ラパスはミレニアム三部作のヒットで
現在ハリウッドでも引っ張りだこ。

あの《エイリアン》の前日譚として、同作監督でもある
リドリー・スコットによるこの夏公開予定のsf作品
《プロメテウス》ではシガニー・ウィバーに代わる
ヒロインとして主演。

でもヒロインとして出演するらしい。

同じくミレニアム三部作主演のミカエル役
ミカエル・ニクヴィストは
イヤ〜な悪役を演じてました・・・。

さてさて、話は戻ってハリウッド制作三部作の第一部
フィンチャー版ドラゴン・タトゥーの女、へ。

ボクとしては・・・大満足の1本でした!

舞台や撮影場所がスウェーデンのままであったこと、
登場人物名も原作に忠実で英語名に代えられていなかったこと、
そのややこしい名前の多過ぎる登場人物が整理されていたこと、
タブーである点やバイオレンスシーンにも躊躇がなかったこと、
ラストの丁寧さ、そして素晴らしい映像美や美術・インテリア・・・

などなど、原作の世界が見事に投影されていました。

確かにスウェーデン版とは異なる点や
推理シーンの短さ、リスベットの持つ
映像記憶能力の分かりにくさなど
気になる点も多くありました。

ですがこれだけ濃密な内容を
158分という時間の長さを感じさせない
テンポよく展開する話に仕立て上げた
監督の腕には脱帽ものです。

何せオープニングの潔さ!
あっという間にクレジットに入りましたが
このシーンが壮絶でした。

押井守的な世界、おそらくはリスベットの悪夢を
表現したものなのでしょう。

グロテスクさえ感じさせる映像に、
予告編でも使われていた、レッド・ツェッペリンの
《移民の歌》の絶品カバーの組み合わせ!
これこそ映画の世界観を見事に表現しています。

どちらかというと今後公開されるであろう2作目や
3作目にあっている気もしますが。

その移民の歌を手掛けたのは
ナイン・インチ・ネイルズのトレント・レズナーと
ヤー・ヤー・ヤーズのボーカル、カレンo。
映画とは別にしても必聴の衝撃度です。

映画の音楽もトレント・レズナーとアッティカス・ロス。
《ソーシャル・ネットワーク》に次ぐフィンチャー作品参加で、
劇中に流れるスコアは、どれも不安定感のある内向的な
エレクトロニカで、こちらも魅力的でした。

ちなみに劇中リスベットのハッカー仲間が
ナイン・インチ・ネイルズの"nin"ロゴtシャツを
着ているという小ネタも。

そしてこの映画で最も大きな収穫だったのが
ルーニー・マーラの見事なリスベットぶり。
ノオミ・ラパスとはひと味違うものの
彼女以外に考えられない素晴らしい演技でした。

ソーシャル・ネットワークでは
あんなに印象が薄かったのに・・・。

彼女の演技はアカデミー主演女優賞にもノミネートされたほど。
今後にも期待大です。

そうそう、大富豪ヘンリック・ヴァンゲルの存在感ある名演技は
クリストファー・プラマー!
永遠の名作《サウンド・オブ・ミュージック》でトラップ大佐を
演じていたあの名俳優です。

結果が待ち遠しい第84回アカデミー賞でも
プラナー氏は《人生はビギナーズ》
助演男優賞にノミネートされています。

本編の内容はボクなんかが四の五の言うより
ご覧いただくことが何より。

ソニー映画初、主人公たちがメインで使うコンピュータが
macであった点も原作ファンには、ニヤリ、なはず。
もちろんvaioもいっぱい出てきますけれど。

途中モザイクがかかるシーンは
かえってイヤラシい雰囲気があってどうかなぁ?
と想ったりもしたけれど。

ボクとしては衝撃だったスウェーデン版と
今回のハリウッド版、どちらも同じくらいのお気に入りで
また映画館へ足を運ぶつもりです。

ダニエル・クレイグはこれから制作される2作目や3作目にも
主演されるようですが、ぜひルーニー・マーラも引き続き出演の
フィンチャー監督版で観てみたいなぁ。


《ドラゴン・タトゥーの女》オフィシャルサイトはこちら

■久々に映画のプログラムも購入。

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《本日の一曲》
■trent reznor / atticus ross "the girl with the dragon tattoo"より
disc1の1曲目"immigrant song"。

トレント・レズナーとアッティカス・ロスによるサントラは
映画の世界が見事に投影された内向的でミステリアスなエレクトロニカ。
しかもジャン・バプティスト・モンディーノによる写真を使った
装丁にもこだわった3枚組!

鑑賞したり、楽しんだり、といった音楽ではないでしょうが、
ボクのように映画で気になった方には持っていて損のない内容です。

何はともあれ、この映画のテーマにはこれ以上相応しいものが
ないのでは?と思わせるレッド・ツェッペリンカバーであるテーマ曲、
トレント・レズナーとカレンoによるdisc1の1曲目"immigrant song
(移民の歌)"は必聴です。

女性ボーカルというのも意外。

映画と同じく、というかほぼ同じ映像かな?のフィンチャー監督による
ビデオクリップもナイス!

youtubeでの視聴はこちら
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久々、映画で大興奮。
トモヒコス

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la javanaise(映画《ゲンスブールと女たち》鑑賞記)
セルジュ・ゲンスブール激動の人生が
スクリーンに蘇る映画《ゲンスブールと女たち》。



ボクにとって神様とも呼べる
フランスの歴史に残る偉大なアーティスト
serge gainsbourg(セルジュ・ゲンスブール)。

作曲家であり、作詞家、歌手
そして映画監督や俳優でもある
類い稀な才能の持ち主。

62歳でこの世を去った彼の訃報が舞い込んできたのは、
ボクが母や姉たちと伊豆の旅行に行っていた
1991年3月のこと。

今でもはっきりと覚えているのは、
あの時一つの時代が終わったのだということ。

そんな彼の人生を、彼の人生を変えるきっかけとなった
女性たちとの物語を核に描いた映画
《ゲンスブールと女たち》が
日本でも昨日から公開になりました。

あれから20年、メモリアルイヤーに登場した、
ゲンスブールの破天荒でありながらも華麗な人生を描いた作品。

帝政ロシアから亡命したユダヤ人の家に生まれ、
自らの醜さにコンプレックスを抱きつつも
その才能に世界が、そして女性たちが
愛さずにはいられなかった男、ゲンスブール。

ところでボクがこの映画を知ったのは、
ピアノを弾くゲンズブールと、ピアノの上に座って
両足を彼の肩に載せるベベの写真を使った同映画のチラシ。

最初この映画は過去の映像を使った
ドキュメンタリー作品だと思いました。
それほど役者たちがあまりにも本人たちに
そっくりなのです!

特にゲンスブールを演じたエリック・エルモスニーノは
まさにゲンスブールが乗り移ったとしか思えないほど
完璧な演技っぷりでした。

ゲンスブールが曲を提供した女性たちはjuliette greco
(ジュリエット・グレコ)、france gal(フランス・ギャル)、
bb(ベベ)ことbrigitte bardot(ブリジット・バルドー)、
そして妻であり、離婚後も永遠のパートナーであった
jane birkin(ジェーン・バーキン)などフランスを代表する
歌手や女優ばかり。

そんな女性たちを演じた役者たちは、
みな本人ではないかと疑うほどの存在感。
しかもゲンスブールの名曲をみな自身によって
歌っているのです!

特に印象的だったのは"baby pop"を歌う
フランス・ギャルのお上手っぷり(!)まで
あまりにもそっくりだったこと。

まぁ、そんな点は本筋から逸れてしまうかも知れませんが、
ボクにとっては映画として期待以上の作品でした。

特にゲンスブールがたびたび取り上げる
自身の別人格であるgainsbarre(ゲンスバール)を
基にしたと思われる着ぐるみの分身が
常に自分につきまとうという設定も斬新でした。

もちろん馴染みのある音楽が全編に亘って使われていて、
ゲンスブールの音楽に思い入れのあるボクにとっては
感極まって涙がちょちょ切れる場面も。

決して万人向きと言える作品ではないでしょうが、
フランスの音楽を語る上で決して外すことの出来ない
歴史的な「物語」を目撃出来るまたとないチャンス。
ぜひ劇場に足を運んでみてはいかがでしょうか。

今再びゲンスブールに対するボクの尊敬と憧れが
静かに目を覚ましました。


◆映画《ゲンスブールと女たち》の公式webはこちら


■我が家の家宝、ゲンスブールの9枚組cdボックスと
そのベストと呼ぶべき2枚組cd(どちらも廃盤)。


■同様に昔取った杵柄?的なボクの財産、
バーキンやベベ、フランス・ギャル、
そしてフランスを代表する7人の女優のcdボックス。
ゲンスブールと縁のある作品が大半を占めています。
(すべて廃盤)


■今回の映画サントラ版は出演者自ら歌っています。


ポスターも販売されているんですね、カッコイイ!


■今年3月にリリースされた、豪華ブックレット付きの
20枚組ゲンスブール全曲集(欲しい!)。

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《本日の一曲》

■serge gainsbourg / "gainsbourg et ses muses"より
disc1の11曲目"la javanaise"。

youtubeで観る同曲の映像はこちら
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※"gainsbourg"はゲンズブール、ゲーンスブール、ゲーンズブールなど
表記が多種あり、フランス人によっても発音が違うようです。
ボクは映画《ゲンスブールと女たち》にちなんで「ゲンスブール」と
表記します。

あれから20年、色褪せない才能が
今色鮮やかに蘇って。
トモヒコス

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